転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー

病院へ到着し、整形外科の診察が受けられたのはそれから数時間後だった。

すぐに右足の診察が始められ、私の右足を見た医師の顔が変わった。

「いつ頃から痛みはありますか?」

「先月位から少し痛みがあったけど、そんなには痛くなくて、昨日からは耐えられないような痛みがあります。」

私の言葉を聞いた医師はより険しい顔になった。

「今すぐ、紹介状を書くので、そちらの病院に行ってください。
まだ確定ではありませんが、娘さんは骨に腫瘍がある可能性が高いです。」

まさかそんなことを言われると思ってなかったので、驚きを隠せなかった。

私は母親とともに先ほど貰った紹介状を持って、専門的に調べられる大学病院へと移動した。