麻里には全てお見通しだったようだ。

実は半月ほど前から足が痛くなることが度々あったのだった。
でも、遅めの成長痛か何かだと思ってずっと放置していた。

今の痛みはそんなものではない、とても立っていることができないような痛みだった。
「怪我はしてないんだけど、何かたまに痛くなるんだよね……
この頃その頻度も多くなってるし、今みたいに立っていられなくなったのははじめてだけど…」

その場に座ってしまった私を気遣いつつ、麻里は私に病院へ行くことを勧めた。

「愛里、今日はもう帰ろう?
そして早めに病院行ってね?」

当然、この後のショッピングは中止。
私は麻里に家まで送ってもらい、この日は帰宅した。