2日後、アイリーンが政務室で政務をこなしているとアンドレアが王宮へやってきたという報告が入ってきた。
先にキャンベル大公のところへ定期報告をしに行った後、アイリーンのもとへやってくるというのがいつもの流れなので、この日もアンドレアがここにやってくるまでにできることは終わらせようと意気込み、目の前の書類に目を通した。
一時間ほどたった後、政務室のドアを廊下側からノックする音が聞こえた。
「どうぞ」と返事をするとアンドレアが入ってきた。
「領地経営は順調?」
アイリーンは机の上の書類をひとまとめにした後、アンドレアの方へ歩きながら尋ねた。
「父上のようにうまくできているかというとできていませんが、自分なりにできることは…
あっ、姉上が提唱した農業を改良して、天候に関係なく安定して作物がとれるように、薄い布を木の棒で支えた専用の場所も作りました。
この前、最初に栽培したものが収穫できたのですが、今までの方法よりも多くとれたんですよ。」
アンドレアが言っているものがビニールハウスのようなものだということが分かったアイリーンはアンドレアにさらに収穫量が増えるような助言をした。
「それ、私が昔考えてひそかにやって全然だめであきらめたやり方に似てるわ。
あれから考えたんだけど、布よりも1年位前にできたっていうビニルで覆った方が良いと思うの。
ビニルはかなり高価なものだけれど、一度購入すれば数年は持ち、雨はよけ、日は入るから。
どうかしら。」
この世界には生活に関わらないような技術の開発は遅れており、元いた世界でビニールにあたるビニルがやっと発明されたばかりだった。
「ビニルですか…
市場に出回ったときに購入したのですが、いまいち何に使えるのかわからず、お金の無駄遣いをした苦い記憶しかないですね…
でも、姉上がそうおっしゃるとうまくいきそうな気がしますね。
戻ったらすぐにでもやってみます。」
アンドレアは内ポケットから出した紙とペンでメモを取り、再び大事にしまった。
先にキャンベル大公のところへ定期報告をしに行った後、アイリーンのもとへやってくるというのがいつもの流れなので、この日もアンドレアがここにやってくるまでにできることは終わらせようと意気込み、目の前の書類に目を通した。
一時間ほどたった後、政務室のドアを廊下側からノックする音が聞こえた。
「どうぞ」と返事をするとアンドレアが入ってきた。
「領地経営は順調?」
アイリーンは机の上の書類をひとまとめにした後、アンドレアの方へ歩きながら尋ねた。
「父上のようにうまくできているかというとできていませんが、自分なりにできることは…
あっ、姉上が提唱した農業を改良して、天候に関係なく安定して作物がとれるように、薄い布を木の棒で支えた専用の場所も作りました。
この前、最初に栽培したものが収穫できたのですが、今までの方法よりも多くとれたんですよ。」
アンドレアが言っているものがビニールハウスのようなものだということが分かったアイリーンはアンドレアにさらに収穫量が増えるような助言をした。
「それ、私が昔考えてひそかにやって全然だめであきらめたやり方に似てるわ。
あれから考えたんだけど、布よりも1年位前にできたっていうビニルで覆った方が良いと思うの。
ビニルはかなり高価なものだけれど、一度購入すれば数年は持ち、雨はよけ、日は入るから。
どうかしら。」
この世界には生活に関わらないような技術の開発は遅れており、元いた世界でビニールにあたるビニルがやっと発明されたばかりだった。
「ビニルですか…
市場に出回ったときに購入したのですが、いまいち何に使えるのかわからず、お金の無駄遣いをした苦い記憶しかないですね…
でも、姉上がそうおっしゃるとうまくいきそうな気がしますね。
戻ったらすぐにでもやってみます。」
アンドレアは内ポケットから出した紙とペンでメモを取り、再び大事にしまった。


