転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー

シャルティアーナ皇女とサクラとハイメが仲良くなるのはほとんど時間がかからなかった。

一緒に学び始めて数日後には他愛もない話をする仲になっていた。

一度、サクラとハイメに敬意を持ちなさいとアイリーンが注意したことがあったが、シャルティアーナ皇女からこのまま接してほしいと申し出があったので、今も変わらず、友達のような関係が続いている。

シャルティアーナ皇女はオベリア王国へ留学しに来ているのだが、アイリーンと生活を共にすることは食事の時間以外ほとんどなく、それ以外はサクラとハイメとともに過ごしていた。

サクラとハイメも新しい姉ができたみたいに喜び、昨日は一緒に厨房に忍び込み、お菓子を作っていた。

政務室で書類と睨めっこをしている時に厨房にサクラたちが忍び込んだと聞いた時は冷や冷やした。

その場に書類を置き、厨房に急いで向かうとタルトを和気あいあいとしながら作っていた。

心配で見に行ったら、「母上!一緒にどうですか?シャンティ皇女お菓子を作るのがとてもお上手らしいですよ。」とハイメに言われる始末だった。

確かに作り終わった後に試食したタルトはおいしかったが、アイリーンはふたりに「やるなといわないけど、子どもたちだけでは駄目」と釘を刺した。

アイリーン的にはシャルティアーナ皇女がオベリア王国に来てから、いいこともたくさんあったが、サクラとハイメの行動範囲が広がり、心配の種が増えてしまっていた。