ヴァルテリは夕方に視察から戻り、家族で晩餐を済ませた後に、そのままハイメもつれて政務室へ向かった。
「サクラ、聞きたいことがあるんだって?」
「うん、じゃなくて、はい。
どうして私たちの苗字にはオヴェリアというこの国の名前が入っていないの?
他の王族の皆様は入っているのに。」
「今はそんなにかしこまらなくてもいいよ、家族水入らずの時間だから。
前に、この国の初代国王夫妻の勉強はしたって言ってたよね。
初代国王がジェイル・アイゼンハルト、王妃がクリスティーナ・アンヌ・ブノアだったのは覚えてる?」
サクラが大きく頷くと、ヴァルテリは政務机の上にあった紙を裏返し、簡単な家系図を書いた。
「サクラ、聞きたいことがあるんだって?」
「うん、じゃなくて、はい。
どうして私たちの苗字にはオヴェリアというこの国の名前が入っていないの?
他の王族の皆様は入っているのに。」
「今はそんなにかしこまらなくてもいいよ、家族水入らずの時間だから。
前に、この国の初代国王夫妻の勉強はしたって言ってたよね。
初代国王がジェイル・アイゼンハルト、王妃がクリスティーナ・アンヌ・ブノアだったのは覚えてる?」
サクラが大きく頷くと、ヴァルテリは政務机の上にあった紙を裏返し、簡単な家系図を書いた。


