そして施工開始の日には計70人ほどが集まり、10のグループに分けられた。
アイリーンとヴァルテリも自ら率先してグループに混ざり、工事に参加した。
日ごとにどこまでやればよいのかが事前にはっきりしていたので工事の日程は遅れることなく、最終確認までスムーズにやってきた。
最終確認は作った用水路がうまく機能するかだったが、上流から下流まで漏れることなく、水が通過したときの周囲の感動のしかたといったら、王子か王女があらたに誕生したのではないかというくらいの喜びようだった。
「これで、もう水害に悩まされなくて済みます。
本当にありがとうございました。」
この整備を提案したケネス・マライアは泣きそうになりながらアイリーンとヴァルテリに感謝を述べた。
「むしろ、今まで気がつかずに申し訳ない、これからも何か困ったことがあればすぐに相談してほしい。」
「えぇ、私たちは皆さんと一緒に新しい国を作っていきたいのですから、何なりと申し出てください。」
アイリーンとヴァルテリがそういい返すと、周囲にいた人は大きな拍手をし、『ヴァルテリ国王陛下、アイリーン王妃陛下ありがとうございます』と口々に告げた。
アイリーンとヴァルテリも自ら率先してグループに混ざり、工事に参加した。
日ごとにどこまでやればよいのかが事前にはっきりしていたので工事の日程は遅れることなく、最終確認までスムーズにやってきた。
最終確認は作った用水路がうまく機能するかだったが、上流から下流まで漏れることなく、水が通過したときの周囲の感動のしかたといったら、王子か王女があらたに誕生したのではないかというくらいの喜びようだった。
「これで、もう水害に悩まされなくて済みます。
本当にありがとうございました。」
この整備を提案したケネス・マライアは泣きそうになりながらアイリーンとヴァルテリに感謝を述べた。
「むしろ、今まで気がつかずに申し訳ない、これからも何か困ったことがあればすぐに相談してほしい。」
「えぇ、私たちは皆さんと一緒に新しい国を作っていきたいのですから、何なりと申し出てください。」
アイリーンとヴァルテリがそういい返すと、周囲にいた人は大きな拍手をし、『ヴァルテリ国王陛下、アイリーン王妃陛下ありがとうございます』と口々に告げた。


