「ありがとうございます。
それではほかに意見のある方はいますか?」
エリックの発言に次に手をあげたのは昨年度の議会が終わる直前に財務大臣に任命され、議員試験にも合格したティーナ伯爵だった。
ちなみに今まで大臣をしていた貴族の中で試験に合格したのはティーナ伯爵のみで新しい大臣を決める機会があったのだが、ティーナ伯爵は再度財務大臣の任につくことができた人物だ。
「ティーナ伯爵、どうぞ。」
ティーナ伯爵は挙げていた手を下げるとゆっくりと立ち上がった。
「私は今期もまた財務大臣になることができました。こういう時こそ、助け合いたいと思います。
もしここで皆さんが承認していただけたのであれば、すぐに予算を組みましょう。」
その言葉をかわきりに議会場のあちこちから拍手をする音が響いた。
「いったん拍手をやめてください。
それではこの議案に反対する方は席を立ってください。」
いつもならば賛成者が起立をするのだが、今回は誰が見ても反対者の方が少ないとわかるので、このようになった。
反対の意見を示し起立する者もいたが、全体の1割に満たないほどだったので、今回の議案は可決した。
「賛成者多数により、今回の議案は可決となりました。
ティーナ財務大臣は予算作成をお願いいたします。
次回の議会は4日後、今日と同じ時間から開始します。
以上で本日の議会を終了いたします。」
それではほかに意見のある方はいますか?」
エリックの発言に次に手をあげたのは昨年度の議会が終わる直前に財務大臣に任命され、議員試験にも合格したティーナ伯爵だった。
ちなみに今まで大臣をしていた貴族の中で試験に合格したのはティーナ伯爵のみで新しい大臣を決める機会があったのだが、ティーナ伯爵は再度財務大臣の任につくことができた人物だ。
「ティーナ伯爵、どうぞ。」
ティーナ伯爵は挙げていた手を下げるとゆっくりと立ち上がった。
「私は今期もまた財務大臣になることができました。こういう時こそ、助け合いたいと思います。
もしここで皆さんが承認していただけたのであれば、すぐに予算を組みましょう。」
その言葉をかわきりに議会場のあちこちから拍手をする音が響いた。
「いったん拍手をやめてください。
それではこの議案に反対する方は席を立ってください。」
いつもならば賛成者が起立をするのだが、今回は誰が見ても反対者の方が少ないとわかるので、このようになった。
反対の意見を示し起立する者もいたが、全体の1割に満たないほどだったので、今回の議案は可決した。
「賛成者多数により、今回の議案は可決となりました。
ティーナ財務大臣は予算作成をお願いいたします。
次回の議会は4日後、今日と同じ時間から開始します。
以上で本日の議会を終了いたします。」


