二次試験の合格者は比較的すぐに決まった。

合格者は29人。既定の人数まで絞れたので、これで議員になるための試験は終了だ。

そして合格者には一次試験同様にアイリーンとヴァルテリが直筆で書いた紙が伝令係を通じて合格者たちに渡された。

今回の試験で合格した者は2か月後から始まる議会に参加することとなっている。

ちなみに今回の合格者の内訳は、貴族13人、貴族以外の国民16人と若干の差はあるものの、ほとんど同数だった。

アイリーンとヴァルテリはこの試験が終わったので、次の議会が開かれるまでしばしの休息期間に入る。

休息期間の間は家族で別荘のある地方へ向かい、その間は緊急事態を除き、一切の公務も行わない予定である。

今回の休息期間は長い間子どもたちと遊べなかったため、子どもたちと遊ぶことが主な予定であった。

そして4人は別荘へ向かう準備を始めた。