そして1週間後、今日は二次試験の日である。

二次試験の内容は個人面接となっている。

試験官は4人で、うちふたりはアイリーンとヴァルテリだった。

そしてアイリーンとヴァルテリが試験官として参加するので、試験官と受験者の間にパネルを設置し、国王夫妻の姿を公開しないようにする配慮がとられた。

そして面接が開始され、事前に決められていた数個の質問と、その場で考えた即興の質問を混ぜながら受験者に質問をしていった。

この試験に合格するかの基準は4人全員がこの人を議員にしたいと感じたら合格ということになっていた。

事前に決められていた質問の中に国に未曽有の災害が発生したときに議員としてどのような行動をとるかという質問があった。

受験者たちは各々自分の考えを試験官に向けて語っていた。

中にはアイリーンとヴァルテリが考え付かなかったような画期的なアイデアを述べる受験者などがいて、目からうろこが落ちるようだった。

すべての参加者の個人面接が終了し、場合によっては三次試験を行う、結果に関しては一次試験と同様の仕え方で連絡すると全体に説明した後、二次試験は終了した。