爵位のない国民でも議会に参加できるようにすると国民の前で宣言してから2か月後、ついに登用までのスケジュールが決定したのだ。

このスケジュールはすぐに国内に知らされ、多くの国民が試験を申し込んだ。

試験は1か月に及び行われるもので、爵位に関係なく、成績上位者のみが次の試験に進めるというものだった。

それに伴い、議会の閉会とともに現議員たちの任期は終了した。

現議員が再び議会に参加するためには試験に合格する必要があったため、やる気のある若手議員たちは試験勉強にいそしんでいた。

一方で昔から議会に参加してきたような議員は今回の政策に納得していないものが多く、ほとんどが試験の申し込みをしていなかった。