「質問ゲームってのはね、一匹一問質問してそれに答えるのよ」

中庭のベンチに座ると説明をしだす。
ニコニコしながら説明する姿…とても可愛らしい。

「じゃあ私から!あなたの趣味は?」

真っ直ぐな瞳で俺を見てくる。

「しゅ、趣味はお菓子作りです、最近だとカップケーキをつくりましたね。」

俺はお菓子作りが趣味で同じこと寮の人達によく振舞っている。

「そうなの!今度私にも食べさせて」

マナ先輩が尻尾をゆさゆさ揺らすもんだからこっちまで尻尾が揺れちゃうよ。

そして色んな質問をした。どんな食べ物が好きとかどの科目が嫌いとか、そして最後の質問

「ねぇ、ジルくん…違う種族同士のカップルってどう思う?」

耳と尻尾が垂れている、よっぽど大事な質問らしい

「いいと思いますよ、恋愛の価値観なんて人それぞれだし」

「えぇ、そうよね…ありがとうジルくん。おかげで少し元気が出たわ!もう食堂も空く頃だしそろそろ行きましょ」

そうしてまた俺の手を取り入っていく先輩。

さっきの質問はなんだったのだろうか……