自己紹介をしている間に続々と部員たちが入ってくる。

そして部活が始まった、どうやらマナ先輩はダンスチームのリーダーらしい。

今日の部活は久しぶりに楽しいと思えた。

ジャージから制服に着替え夕食を食べに食堂へ向かおうとした時、後ろから声が聞こえた。

「ジ〜ルくん、今から夕食?私もご一緒してもいいかしら?」

ニコニコと尻尾を振りながら俺に問いかけてくる。

「え、あ!はい、今から夕食です。どっ、どうぞ」

だからキョドり過ぎだろ…俺

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食堂では時間が決められている。草食の半人半獣、獣人そして人間は朝は5時から6時まで夜は17時から18時半まで。肉食の半人半獣、獣人は朝は7時から8時、夜は19時から20時半まで。

決められているのは問題を起こさないためだ。

肉食はライオンやオオカミ、クマなど猛獣が沢山いる。肉食は喧嘩をすると牙や爪を使うため草食や人間に怪我をさせないためだ。

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「あ、でも肉食の時間はまだですね…どこかで暇、潰しましょうか」

腕時計を見ると夕食までに時間があった。

「そうね!じゃあ中庭のベンチに座って仲を深めるために質問ゲームでもしましょうか」

マナ先輩は俺の手を掴むと中庭へと入っていった。