学校の授業はなぜ眠たくなるのか、眠くなる魔法でも使っているのだろうか。

俺はジル、頭に耳、おしりに尻尾が生えている半人半獣だ。

ごく普通の平凡なアラスカオオカミの半人半獣、毎日同じことの繰り返し。

正直……飽きた。

なにか、こう…バッとびっくりするような日々はないだろうか。

何を言っているんだ俺は

そんなことを考えていると授業の終了の合図である鐘が鳴る。

「ジル〜今日部活だろ?頑張れよ!」

鐘が鳴るなり俺の傍に来たのは親友のトム、クロヒョウの半人半獣、獣と人を使い分けられる珍しい種族だ。

「あぁ…うん、頑張るよ」

ぎこちない笑顔で笑ってみせる。

「じゃ!また寮でな!…あっ、そこのかわい子ちゃ〜ん」

プレイボーイすぎる。