如月の空の下、光る君を見つけた。

今年の8月1日にデビュー5周年を迎えるCRESCENT。


5周年のライブのチケットがそろそろで発売になる。


それを生き甲斐にしていたというのにいつの間にか私は現実世界に引き戻されて、そしてその世界からもいなくなろうとしている。


それは...いけないことだ。


いなくなってはいけない。


初恋の人を自殺の原因にしたくない。


生きることを諦めちゃいけない。


父のようにあんなカッコ悪い死に方をしたくない。


私はまだ死んではいけない。


ふっと顔を上げた。


目に飛び込んで来たのは、陽翔くんの写真だった。


お金がないから普通のヲタクよりヲタ活出来ない。


雑誌もポスターも写真も買えない。


ライブも舞台も簡単に見に行けない。


それでもオタク魂を貫いてきた。


リアルタイムにはテレビの前にスタンバイして、録画もする。


一生残せるようレコーダーも買った。


そのくらい好きだった。


いや、今も好きだ。


大好きだ。


だから、諦めない。


私はまだ終わってない。