「そんなヤバい?」

皇さんが俺をチラッと見たあと、桐生さんにいたずらっ子の様ににまっと笑いかけた。

「ヤバいなんてもんじゃねーよ。
何言っても無駄な感じがすごいんだ」

「ねー、桐生さ~ん。俺と皇さんとじゃ
随分対応違うよねぇ。
あ、そっか。俺のこと焦らしてんだぁ~」

か~わ~い~い~な~❤️

皇さんが桐生さんの背中をパンパン叩き、けらけらと笑ってる。

「確かにすごいね~w」

桐生さんがクールなSなら、皇さんはヤンチャなSって感じかな。


「もうコイツ頭の病気だよな?
また馬鹿が馬鹿なこと言ってやがるぜ?」

きゃーっ、桐生さん辛辣~(#^.^#)

「なあ、凉」

「ん?」

皇さんと桐生さんが何やら話してる。

もー、ど~して録音機忘れちゃったのかな
~(-'д-)y-~

せっかくの毒舌を録音しておけば…(←真性のマゾです)

「逃げまわんのも面倒じゃん。もー、ズバッと「迷惑だ」って言ったれ」


「んなもんに効果があればとっくにやっとるわい。馬鹿なマゾに何言っても喜ばれんだよ」


「じゃあこれを…」


ん?なんか皇さんが鞄をごぞごそ漁ってる。

何だろう?

「ジャジャジャジャ~ン☆」


………何やら取り出したのは小さいペットボトル。
何、アレ…。

何か、ドロドロ、グチャグチャした、……泥?の様な、いや、なんか何とも言えない様な、個体っぽい液体が入ってる。

「千璃、何それ…」

あ、桐生さん引いてる。

皇さんは得意気に答えた。

「近所の子供が作ってくれた、
“息の根を止める薬”☆」

「「つまり毒だね」」

あ、桐生さんとハモった。

「……つーか、千璃、近所の子供が作った魔女鍋、何で持ってきた!?」

「チッチッチッ…。
違うんだな~。凉」

何が?

「何が違うんだよ?」

「“魔女鍋”じゃ無くて~
“息の根を止める”薬でーす☆」

「そこ重要か?」



もー、桐生さんってば俺のこと無視して皇さんと会話してる。

悔しい!