少し経って、プリントを1枚仕上げた日世が音を放った。 「…ごめん六花、放置った」 「んぁ、……そうだったね。そういやそんなこともあったや」 色々な参考書やプリントに埋まってしまった物理のテキストを懸命に探しだし、日世に差し出す。 「ここなんだけど…なに使ったら解けるかわかんない」 「……例題14と問6の考え方使ってみ」 質問の答えはいつもシンプルだ。 最小のヒントから始まって、どこかで答えに辿り着ける。 悔しいけど、日世は頭がいい。