『こっちも大変なんだよ。そっちは頼んだ』 「おーけー。さんきゅな」 それだけ言うと、プツリと通話が切れる。 ワガママな女の子に振り回されて、お互い大変なんだ。 目を覚ます気配が微塵もない六花をどうするかなんて後回しだ。 膝ならいくらでも貸す。 このまま俺のところに縛り付けておこうかなと、緩く握られた一回り小さな手に、そっと指を絡めた。