からふる。~第17話~

あぁ、眠れない。


しゅうくんに告白されてからというもの、何時間経っても熱が冷めなくて寝付けない。


真夏の夜ってわけじゃないのにこんなことになるなんて。


疲れてるはずだから寝たいんだけどな...。


あぁ、このまま夜を越しそう。


...って、そう言えば黒羽くんはどうなったの?


ガサゴソ音しないし、ベッドから落ちる音もしない。


もしかしてまだ下に?


私は偵察がてら食堂に出向くことにした。


電気はいつものように消えてるみたいだからお風呂にでも行ってるのかな?


とは言っても2時だけど...。


いないならいないで、まいっか。


黒羽くんは放っといておとなしく部屋で時間を潰そう。


そう思ったその時...。



「さあやも起きてたのか?」



恐る恐る振り返ると...カラス。


ではなくて...。



「キャーっ!」


「おい、うるせえ」



叫んだ途端に黒羽くんの裸の上半身に引き込まれ、口を手で塞がれた。



「何回見ても慣れねえのかよ」



数秒後に手を離された時にはもう窒息寸前だった。


肩を大きく上下させ、ありったけの空気を吸い込む。



「人工呼吸なら喜んでするけど?」


「ワケわからないこと言わないで!」


「だからうるせえって」



はあ、もう最悪だ。


心配なんかするんじゃなかった。


下りてきてしまった自分はバカだ。



「服着たから行くぞ。さあやには聞きたいことがある」


「聞きたいこと?」


「そうだ。さあやと協議しないとな」



また意味不明なことを言い出した黒羽くん。


あの、もう意味不明なことに巻き込まれたくないのですが?


しかし、まだ夜は明けないのだった。



続く...