青空の下で音楽を奏でる

「遅いんだよ。今日、っていうか最近?お前、なんかおかしいぞ。」

ちょっと心配そうに私の顔を見てくるのは


……瀬名だ。

「あ、お前いたっけ。忘れてた。」

「おいマジかよ。」

さっきまでにこにこ悪魔の2人のことを考えていたので、瀬名のことは全くもって忘れていた。

「何を抱え込んでるんだよ。いつもぼーっとしてさ。」

「別にただの考え事だよ。」

彼はいつだって私の感情をすぐに察す。



注意を払っておかなければ、

私の全てがこいつには透けて見えるのではないかと、

怖いのだ。

「あ、分かった。好きな人でもできた?」

瀬名がこっちを向いてニヤニヤしている。

「な訳ないでしょ。私の顔を良く見て、恋する乙女の顔じゃないだろ。」

「…。確かにそうだな!!!」

急にゲラゲラと笑い出した瀬名を睨む。

「まぁ、良かったよ。」

と小さく呟いてこっちを見て、

「おい!なんだよその目は!」

と怖がる演技をする。

「ははっ。」

思わずわらってしまう。

そして瀬名も笑う。



幼馴染だから、瀬名といると楽しい。

高校まで、こいつと一緒で良かった。

私は心からそう思う。


「ねぇ、なんでこの高校にしたの?」

ふと聞いてみる。


瀬名は意外に賢くて、

もっといい高校にだって行けたはずなのだ。


私よりずっと前に走っていた瀬名は、


「えーーーー?そんなの、どうだって、いいだろーーーーーーー!」

と叫んだ。