私たちの"普通"が一瞬にして崩れたのは今からおよそ9ヶ月前のこと。



あれはとても蒸し暑い夏のある日のことだった。



昼過ぎ。
ふたりで買い物へ出かける、と言って家を出た両親は、帰り道に不運の自動車事故で帰らぬ人となった。



受験勉強に明け暮れていた当時14歳の私を1人家に残して___。









その知らせが家へ届いたのは夜の7時過ぎ。




慌てて家を飛び出し病院へ向かった私が見たのは、まるで原型を留めない程に顔や身体がボロボロになった父の遺体と、頭から大量に血を流してはいたが、美しい顔や身体はほとんど無傷であった母の遺体であった。