キミの嘘は、優しい嘘 part2

いやいやいやいやっ
そんな訳…


「ごめんっ晃樹くん
 私、好きな人いるから…」

「うん、知ってる」

「なら!」

「咲空ちゃん僕の事好きになってよ」

「無理だよ そんなこと」

「えーじゃぁ僕とデートしてよ」

「だから、付き合えないって」

「じゃぁ買い物付き合って」


買い物くらいならいいかな。

いや、でも、憂太の事が好きなのに…


「咲空ちゃんダメ?」


うっ何この笑顔 
可愛い…

あーもうっ


「いっ、いよ 買い物、一緒行こ」

「え、いいの?」

「いいから、いつ?」

「あっ後で教えるから
 連絡教えて?」

「分かった」


私は、晃樹くんと遊ぶ約束をしてしまった。
この事が、憂太との間に大きな穴を開けてしまうとも知らずに…