翔哉と正式に入籍をするのに、両親の欄をどうするべきか
悩んでいた時に
京にぃが仕事だと翔哉の家に来てくれた時に聞いてみた

「どうすればいいの?」

「そりゃ、三ツ谷の姓を名乗っているんだから
俺達の両親でいい」

「うんっ」

「京介」

「あぁ。お前にとってはいい契約内容だと思うが
愛実には仕事の話を持ち掛けたくないからな」

「そうだな」

「書き終わったよ?」

「一緒に出しに行くか」

「いいの?」

「あ?」

「だって、京にぃと話があるから、出かけるついでに
出してくると思ったんだけど」

「んなわけないだろ。
役所に行くのにそんな時間取らせねぇよ」

そっか

「柚も連れてくるべきだったか」

柚ちゃん?

「今、家に一人でいるんだよ。
愛実も一人になるんだったら柚も連れてきても良かったな」

「なら、京にぃの家に行ってもいい?」

「俺は構わないけどな」

「分かった。京介との話が終わったら
一緒に迎えに行くから待ってろ」

「はーい」