いつもどうりの変な夢
起きて時計を見ると5:44
(いつもより早く目が覚めたな)
私は鞄を開け今日の支度をする。
(あっ!!魔法史の宿題忘れてた…)
ペンと授業のノートを出して慌ててやり始める。
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終わらん(´;ω;`)
よし必殺Helpmeお姉ちゃんだ!!
私は勢いよく自分の部屋を後にし姉の部屋へ向かう
『ドンドンドン』
「おねーちゃん開けるね」
中には明らかに完徹でゲームをしていたであろう姉の姿。
「あれ、そこに居るのは sister dream?」
(いつもどうり変な呼び方…それよりお願い聞いてくれるかな...)
「あのねおねーちゃんお願い!!宿題やって…」
そう言うと姉はニコッと笑う
「お sisterdream からのお願い久しぶりだな〜!!勿論やってあげよう!その変わり、私のおすすめの漫画を読んでくれそして是非感想も聞かせてくれ!!」
そう言って渡された漫画を読み始める
(意外と面白いかも)
どうやら昔本当に居た人物に恋をしてしまった少女の話しのようだ。
(あれ?なんか主人公が恋に落ちる相手のお兄さん?知ってる気がする...
あっ!!この人今日の夢に出てきていた人に似てるんだ)
「ねぇねぇ!!おねーちゃん!!この人っ」
「おっさすが我がsisterdreamやはり目の付け所がいい!この方はレオンハートという名前ぐらいは魔法史で聞いた事があるのでは無いか?」
「おねーちゃん…ごめん私魔法史苦手だから…」
「おう!!そうか そうか じゃあ説明しようではないか!この方はレオンハート・ディアレス公爵 ディアレスという苗は親愛なるとか、いとしい人とかの意味を持つ、ディアレストから来ているとか」
「へ〜」
「この方はとても聡明でいらっしゃったとかしかしあまり人を信用せずいつも警戒心が強かったとか何とか」
「ほ〜」
「こんな公爵だったが一度信用しても良いと思った者や騎士道に進んだ弟をとても大切にしていたらしい その弟というのがさっき渡した本のヒーロー ウィリアム」
「お〜」
「それで、…て話聞いてないのではないか?sisterdream?」
さっきまで夢中に話していた姉が急に顔を覗き込んでくる
「あ〜…ん?聞いてるよ......」
怖い…
「あぁそうだ!!ここ1週間のsisterdreamの運勢を占ってあげようではないか!」
(イキナリですか!?)
姉は気づいたら私の肩を片手で掴み、もう片方の手にステッキを持つ。
(逃げたい…怖い…)
姉の口角が少し上がり目が緑色に光り出す
「じゃあ始めようか!!」
『自然の木々は太陽に感謝を
太陽は木々に祝福を
動物らは月の灯火を慈しみ
月は動物らを未来へ導く
自然の祝福を我に分けたまえ!
Moon Light fortume telling』
ステッキの宝石部分と魔力回路が姉の目と同じ色に光り出す。
自然系の祝福を受けた姉の魔力の色はとても綺麗だ。
まるで春先の若葉のような柔らかい色。
私の無属性の色とは違って…
私の魔力は白色に黒色が絡みついているようなイメージだ。
建物に絡みついてる茨みたいでちょっと怖い…
「sisterdream!なんだかとても興味深い結果が出たよ!!いつもなら微かにしかこの占いでは結果が出ないのだが今日は何故かすごくはっきりと出てる!!」
「そうなんだ、で結果は…」
「これは面白い!!私のも占って見ようじゃないか!」
話が聞こえてないのか?
というか結果は?
『〜〜〜moon light fortume telling』
「あら?いつもと変わらないじゃないか!」
(あれそういえば時間......んんっ!!)
「やばい…7:30えっ!?時間経つの早すぎない!?おねーちゃん渡した課題全部やってくれた?」
「あぁ、それは勿論だとも!」
「ありがとう!!じゃあ行ってくるね!!」
机の上にある課題を全部とって私が部屋を出ようとすると姉に引き止められた。
「今日学校休んだらどうだい?」
「それは、無理…今日休んだら課題出せない…成績が…」
「そうか…なら
これだけは気をつけるんだ。
鏡と階段」

