完璧王子の裏の顔。







に、逃げられなかったんだ………





「ま、私達もあんま言えないけどね。ね、愛深」





え?





「うん…私も今日大変だった…」





大きなため息をつきながらかくかくしかじかを篠原くんと結弦先輩に話す。





「ふーん…やっぱモテる奴は大変だな〜」





私達の方をチラチラ見ながらニヤニヤしてる…





そう。私と小町も篠原くん同様、クラスの家政科部の女子とクラスの半分くらいの男子に囲まれてしまって篠原くんと同じような思いをしたのだ。





「それは篠原くんにだって言える事だよ?」





小町は少女マンガに出てきそうなぐらい顔が整ってるから男子に囲まれるのは納得なんだけどなんで私まで!?って思うぐらいの人に囲まれてしまった。