「人の告白現場を覗き見なんていやらしい」 ···へ? さっきまで王子様みたいな笑顔を見せていた篠原君が今は悪魔みたいな笑顔を私に向けて言い放った。 「お前、俺の奴隷になれ」 この学園で篠原銀河に惚れてしまっている女子のみなさんに警告です。 みなさんは彼の表の顔に騙されています。 「どっ、奴隷になんてなりません!」 そう篠原君に叫び捨て、図書室をダッシュで後にした。 「···ふ、面白いやつ」 篠原君が私の背中を見つめてそう呟いてるのも知らずに。