な、何···みんなに王子と呼ばれている篠原君がなんだか怖いんですけど。 さっきからジリジリ寄ってきてるし··· 篠原君が少しずつ寄ってきてるのに対し私は少しずつ後ずさっていく。 ──トンッ··· わっ··· 壁に背中がぶつかって私の顔の横に篠原君の手が置かれた。 目の前には篠原君のかっこいい顔。 藍色の少し癖のある髪、色白の肌、鼻筋はスっと通っていてまつ毛は長く切れ長の目にはサファイアの様な綺麗な瞳が私をじっと見つめている。 こ、これって壁ドンってやつ···だよね?