「そうだな……」 はぁ…やっと帰れる…… 「愛深」 「ん?」 「よく頑張ったな」 え……なんか、褒められた? 褒められた事に驚きを隠せずにいると篠原くんの大きな手が私の頭に乗って── 「ん、いい子いい子」 そう言いながら私の頭をポンポン撫でてくれた。 「うん……ありがとう?」 私を奴隷扱いしかしない篠原くんが私を褒めるなんて……どうゆう風の吹き回しだろう? 私の練習に付き合ってくれたり、頑張ったら褒めてくれたり……ホントは篠原くん、良い奴…なのかな?