そして数分後。 小町がすごい顔して走ってきた。 「愛深!愛深!廊下に篠原君がいる!」 「え?」 なんで? 「なんでそれを私に?」 「王子が愛深呼べって言うから」 「えぇ!?」 ······ハッ。 そういえば今からお昼ご飯の時間。 確か篠原君、お昼屋上来いとか言ってたっけ··· 私はアイツの奴隷になった訳じゃないし、言う事聞かなくてもいいよね? お断りしようと思って廊下に向かうと篠原君は周りの女子達に相変わらずの爽やかスマイルを向けていた。