だけど……… 「あの子…王子くんのなんなの?」 「彼女…とか?」 「え〜!ちょーお似合いじゃん♡」 さっきから女の子達の声が聞こえる…。 そーだよね、私じゃ銀河と釣り合ってないよね…… いやでも聞こえてきてしまう女の子達の声に心が沈んでいるとそっと手を繋がれた。 びっくりして上を見ると "大丈夫だ "とでも言うように力強い目で見つめられて安心してしまった。 銀河とならきっと大丈夫──。 自然とそう自信がついて胸を張って学校へと向かった。