「ご、ごめん。すぐ準備するから!」 私は急ぎ足で洗面所に向かう。 私と入れ替わりでお母さんが玄関に顔を出した。 「あら銀河くん。久しぶりね」 「お久しぶりです、おばさん」 銀河はぺこりと頭を下げた。 「愛深がごめんなさいね。子供の頃の事」 「大丈夫です。思い出してくれたので」 銀河はふっと笑って愛深の顔を思い出した。 あ"ーんもうっ!! 私は洗面所に向かってから最後の支度をした。 毎回髪の毛のヘアアレンジに苦戦する。