完璧王子の裏の顔。







えぇ!?





「なんでよ!」





「嫌ならいいんだぜ?じゃ、行くぞ」





篠原くんは差し出した手を引っ込めて先に進んでしまった。





うぅ…





私は篠原くんを追いかけて服の裾を軽く引っ張った。





「ん?どした?」





「やっぱり手……繋ぐ」





「………」





篠原くんは一瞬目を見開いたあと、ふっと笑って左手を差し出した。





私はその大きな手を取った。





それから私達は駅前でスイーツ食べて、お洋服見て、雑貨も見に行って……とっても楽しい時間を過ごした。