「だってさ、告白現場はともかく王子に話しかけられる事なんてまっっったくないんだからね!」
え·········
「なんで?」
「さー?篠原君モテるんだから彼女の1人や2人ぐらい作ればいいのにねー?」
「2人作ったら浮気になっちゃうよっ!!」
それもそーだね、と舌を少し出しててへぺろ☆って無邪気な顔してる。
たしかに···私が篠原君の立場だったらそっこー彼女作るのに。
もしかしたら篠原君なりの理由があるのかもしれない。
爽やかに廊下を歩く篠原君の後ろ姿を見つめながら私の胸に小さな疑問が生まれた。
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