完璧王子の裏の顔。







送られてきた文面の最後を見る。





『待ってる』





なんだか胸がドキドキする……文化祭からなんか変だよ私…





『わかった』





こんな感情のせいか、なぜか篠原くんに送るLINEも素っ気なくなってしまう。





篠原くんにLINEを送ってから小さくため息をついた。





──ガチャ。





「ただいまぁ〜!」





「愛深、お母さん達帰ってきたよ!お出迎えしよ!」





小町の声でハッと意識を戻す。





「…うん!お母さんおかえり〜」





小町のあとを追って早足で玄関に向かった。