完璧王子の裏の顔。







篠原くんが呼び込みしてるだけなのに、お仕事だってわかってるのに…





ドクドクドクドク……





なんだろう…すごく胸が苦しい…痛い。





「……愛深?大丈夫?」





小町が整った眉毛を八の字にしてこちらを覗き込んでいる。





どうしよ…小町の顔、上手く見られない…





苦しくてどうしようもなくて私はその場にしゃがみ込んだ。





その時、足音が近づいてきて。





「どうした愛深、大丈夫か!?」





この声……私が今1番聞きたくない声だ。





「ごめん小町、私…もう行くね」