「あ、ついてるよ」
優香が手をのばして、翔輝の口元を拭いた。
もぐもぐ。
翔輝の部屋で
優香が作った手料理を、
翔輝が美味しそうに頬ばる。
やっぱり、お肉よね。
ガツガツ笑
ほんと、美味しそうに食べるな。
たーんとお食べ。
その様子を見守るかのような優香。
ハッ。
こういうとこ?
こういうとこなの?
あたしってやっぱり
おばさんくさい?
おばさんっていうか、オカン?
何が、お食べだよ。自分のバカ。
でも、正直自分じゃわからない。
自然にでるもんだし…
もしかして
翔輝もそう思ってる?
おばさんくさいなって?
嫌だー。どうしよ。



