翔輝と出掛けた店で



偶然翔輝の友だち?に会う。



このひと、クラブレッドでも見たことある。



オールバックの黒髪で



スーツ姿で



それもモードなスーツって感じ?




で、



こわい。



「オンナ連れかよ。



…やっとものにしてやんの。




笑える」



笑われてるし。



笑うとこ?




「うるせえよ。」




翔輝が向こうを見る。




「お前は…」



向こうのテーブルには、何だか年上の



刑事にも見えそうな、そっち系のひとにも



見えそうなコワモテな人達と一緒。



「仕事だよ。



もう直ぐ、帰るから。



お前あっちに見つかんなよ。」



親指で自分の背後を指して。




「めんどくせーから」




「じゃあな。」



そう言ってそのひとは優香たちの席を離れた。



優香は



「あの人って、レッドにもいたよね?」




翔輝に聞いてみる。



「ん。那智。



中学んときからのトモダチ」



そうなんだ。長い付き合いなんだね。



那智くん。





そっか。




翔輝のこと…



よく知ってるよね。




仕事って…



ブラアイの?




しばらくして



帰ろうとしている那智に気付いて




優香はジッと見てしまう。




那智がその視線に気づく。




そして、何故か



ガンとばしてきた。



いや。



だから、あなた



ほんと、こわいよね。