那智はコウジを無視して
レミを見てる。
「何やってんだよ」
?
那智さんちょっと怒ってる?
何で?
「っく。」あ、しゃっくりが出ちゃった。
那智さんの背後からコウジが
おそるおそると言った感じで声をかける。
「えーっと、レミちゃん彼氏
いないはずじゃ…。
え…まさか、な、那智さんでは」
言葉の最後には
目の前の男がブラアイの那智だと
気付いて焦るコウジ。
そんなコウジは無視の2人。
レミは那智を見つめたまま言う。
「うそじゃないもん。
レミに彼氏なんていないもん。
っく」…また、しゃっくり。
「何だお前。
また、酔ってんのかよ」
那智が呆れたように、言って
「美弥!
おれのいねえとこで、コイツ飲ますな」
そう言ってレミを連れて行こうとした。
レミがその手を
バッ。離す。
「な、那智さんにはカンケーないもんっ
レミの勝手だもん」
「レミーっっ。よしなさいー」
美弥の引きつったなだめる声。
「いい度胸だな」
ガシっ。
那智の腕がレミを抱えあげる。
レミは問答無用で
身動きできないまま事務所へ
拉致られる。
呆気にとられ見送るコウジに
「コイツはおれのオンナだ。
2度と近寄んな」
那智は捨て台詞を吐いて。



