パジャマ姿で落ち着かない優香の耳に




シャワーの音が聞こえる。



いやいやいや




やっぱり、緊張するでしょ?




何にもない!




何にもしない!




約束してるんだから!





何もしない! … はず!



そうは思っても




肌がピリピリ。




緊張してしまう




優香は部屋を見渡して





ハッ。





気づく。




えっ。どこで寝るの?




ベッド1つしかないじゃん。


















ガラ。




翔輝が首にかけたタオルで




半分まだ濡れた髪を拭きながら




バスルームから出てきた。




ソファに腰掛けようとして




ソファにタオルケットで丸まっている




優香にきづく。




「…何やってんの?」




「ここで、寝るから」




「は?」




「だって、同じベッドでは寝れないでしょ」




宣言するような優香の言葉に




翔輝が動いた。




「バカ言うな」




「キャッ、ちょ




ちょっと、やめて」




ひょいって




タオルケットごと持ち上げられて




優香は軽々と翔輝の腕の中。





優香の腕や腰が




翔輝のTシャツ越しの



硬い胸に押し付けられて




思ったより近い視界の中に




翔輝の横顔




やっ。




心臓がはねる。




そのままベッドに落とされて




「ちょ、ちょっと、翔輝」




見上げたすぐそこに翔輝の瞳。




覆いかぶさられた翔輝の



大きな身体に



その圧に




ドキって、



心臓があげたくない音をあげるから。



自分の体温が上がっていくのがわかる。