携帯が鳴る。
うつらうつら翔輝の肩で眠りに入ってた
優香が携帯を手に取る。
んー。
ゆうじくんかな?
携帯の着信は三島。
優香は近くにあったティシャツを羽織って
ベッドをでた。
あれ、これ大きいと思ったら翔輝のじゃん。
キッチンに移動して
「もしもし。三島?
どうしたの」
小声の優香。
「悪い。今、大丈夫か」
「うん。大丈夫だよ」
「仕事のことで、ちょっと
確認したいことあって…」
窓際で、何となく自分の爪を見ながら
話していた優香。
「わかった。こっちも一応確認しとく。
月曜にまた連絡するから。
オッケ。じゃあねー。はーい。」
携帯を、切ると
後ろから翔輝の腕が腰に伸びてきた。
「わ。ごめん。起こした?」
翔輝が後ろから優香の肩に頭を置いて
「三島ってだれ?」
そう聞くから。
「ん。会社の同僚だよ?」
何でか少し、ドキってする。
「ふぅーん。この前言ってた
結婚するつもりって言ってたひと?」
ドキーっ。
何でそんな勘いいの?
いや、でもあれは口実にしただけっていうか
ほんとは断ってたし…。
って、この間が答えになっちゃってるかな。
「三島とは何も無いよ?」
「ふぅん」
翔輝の手が腰からティシャツを
引き上げていく
「やっ。翔輝?」
太ももから上がっていくティシャツ。
「いや?…何で?」
そう言いながら翔輝のくちびるが
後ろから耳に触れる。
身体がピクンって動いてしまう。
「だって、恥ずかしいよ」
それに…さっきしたばっかりですよ?
そう言ってるのに
翔輝の手は
許してくれなくて
「いいじゃん。
おれしか見てないんだし」
翔輝だから恥ずかしいんじゃん。
自分はちゃんとズボン履いてるくせにー
ずるいよぉ。
熱い手で責められて
わけがわかんなくなっちゃう。
翔輝が 熱いキスして
「手放すつもりないよ
優香はおれのもんだよ」
そんなこと言うから
「翔輝は…?」
そう言う優香に
ふっ。って笑って
「全部お前のもんだし」
そう言った。



