「ママ。お祖母様を呼んでもいい。」 デパートの人が帰ると、絵里加は母に言う。 「いいわよ。伯母様もご一緒に、って言ってね。」 電話をかける絵里加に言う。 振袖を選んだ時は 誰も絵里加を こんなに早くお嫁に出すとは思っていなかった。 家族の誰もが 手の中の珠のように可愛がっていた絵里加。 お祖母様は 絵里加だけの たった一枚の振袖を作りたいと言った。 娘にしたかった夢だと。 男の子しかいなかったお祖母様は、絵里加で夢を叶えた。