中学に行くと保健室に通された。
「お兄さんすみません。家に連絡したら、迎えに行けないからと言われまして…」申し訳なさそうに言ってきた。
「いえ、祐司の容態は?」
「熱が37℃出てしまって、今はベッドで寝てもらっています。蒼司くんから荷物を預かっているので…」
「はい。ありがとうございます。連れて帰りますね。」
俺は赤い顔をした祐司を背負って中学を出た。家に着くとベッドに寝かせ、タオルを取りに洗面所に向かった。
ふと、和室を見ると仏壇の前に座る父さんの姿があった。その姿に俺は怒りを覚えた…