母さんの葬式が終わり、家の中にはいつも通りの笑顔は一切なかった…
父さんは常に仏壇の前に座り、動こうとしない、何を言っても無視され続けた。
奏悟はグレて祐司や蒼司は熱を出すようになり家事担当だった景都も家事が出来なくなる程塞ぎ込んだ。
俺は、進学を諦めバイトを始めた。事情を知った社長さんは、「高校を卒業したら雇う」と言ってくれた。それが何よりも嬉しかった。