「違う…」
「違う?よく言えんな。夕紀が熱出したのはお前のせいじゃないのか?」
「違う…奏悟達は関係ない…」
「兄貴!」
「夕紀!」
2人の話を聞いていると俺はつい声を出してしまった。ふらふらした歩き方で情けなかったと思う。
「兄貴、まだ熱が!」
「大丈夫だ。奏悟、心配すんな。」
奏悟の優しさに久々に触れた。それが嬉しかった…
「で?夕紀。どう言う事だ?違うって…」
「父さん、今回の俺の熱はコイツらのせいではない。ただ、俺が体調管理出来てなかったからだ。」