とある休日の日、バイトを終えて家に帰った俺は、聞き慣れない鳴き声と父さんの声がした。何か言い争っているようだ。
「どうした…え?」そこにいたのは、仔犬と顔を赤くした父さん。父さんを宥める景都にそれを呆れた目で見る弟達だ。景都は俺に気付くと、
「兄さん!どうにかして!」と言ってきた。
「ちょっと待て、この犬は?」俺が訊くと、
「友達から預かったらしい。」と蒼司が言った。
「で?この2人は?」
「預かりたい景都とそれを阻止する親父」とぶっきらぼうに奏悟は言った。
「別に良いんじゃないの?」と俺が言うと、「ありがと」と言う景都と「何を言ってる」と言う父さんがいた…