次に景都や奏悟が起きてきた。
「あれ?蒼司は?」と景都が言った。
「もう行ったけど?」
「早くない?」
「寂しいんじゃないの?」と言ったのは奏悟だった。
確かに祐司と蒼司は常に一緒にいて登校も下校も一緒だった。そりゃ片割れがいなくなったら寂しいよな。熱もよく一緒に出してたし…そんな事を考えていると祐司が来た。
「おう、祐司。朝食、食える?」と訊くと、頷いて席に座る。チラッと隣を見ると寂しそうな顔をしていた。そんな姿に俺ら3人はクスッと笑った。