次の日、祐司の熱は下がったが一応休ませた。その分俺も休んだ。
「ねぇ祐司は大丈夫?」と珍しく早く起きた蒼司が言った。
「大丈夫だよ。」俺が言うと嬉しそうな顔をした。そういえば、万が一のため蒼司は俺の部屋で寝てもらった事を思い出した。
「朝食出来たぞ。蒼司食べるか?」
「うん。食べるよ…」そう言う蒼司には元気がなかった。
「蒼司、どうかしたか?」
「いやなんでもない。」
そう言っていつもより早く家を出て行った。