洗面器に水を入れ、タオルを濡らす。よく絞って祐司の額に当てると薄らと目を開いた。
「祐司?大丈夫か?着替えられる?」と訊くと力なく頷き、起き上がった。
着替える祐司は辛そうで心が痛んだ。着替え終わり、ベッドに寝かせタオルを当てると気持ち良さそうに眠る祐司に俺は、ホッとため息を吐く。
俺は部屋から出ると、和室に入る。俺は父さんを睨んで、「おい!」と言った。