君との出会いは春だった。

恋愛(学園)

smile♪/著
君との出会いは春だった。
作品番号
1595551
最終更新
2020/03/27
総文字数
580
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
PV数
1
いいね数
0
春休みも忙しく過ぎてとうとう今日は始業日。

あぁ、もう春か。

いつもの通学路は満開の桜でいっぱいだ。

視界一面に広がる桜景色に胸が高鳴りつつも、やっぱり素直に喜べない自分がいる。

結局この1年間何も出来なかったな。
つくづく自分の行動力のなさには呆れてしまう。

でもいつまでもうじうじしてる訳には行かないしな…。
おし!もう過ぎたことは仕方ない!


今年こそ頑張るぞぉぉぉ!!


そう気合いを入れて勢いよく拳を空に向かって突き上げた。


ゴッッ、痛っ!

あれ?なんか手に当たった??
木の枝かな。普通に痛いんだけどっ
そう思って上を見上げると、

そこにあったのは木の枝ではなく誰かの顎でした…。

「いってぇ。何だ急に。」
その顎の持ち主の声はとても聞き覚えのあるものでした。

私は期待と不安で恐る恐る聞いた。
「も、もしかして東條君…?」
「は?何で俺の名前知ってんの?
つーかお前、誰?」


ずっと好きだった人と最初に交わした会話は、それはそれは最悪なものでした。


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