空港からは、送迎のマイクロバスで30分足らず。
私達が泊まる家に着く。
ワイキキの繁華街、ホテルの間に建つ 素敵な豪邸。
「わあ。素敵。」みんなが、声を上げてしまう。
リビング、キッチン、ベッドルーム、どの部屋も とても広い。
そして、庭にプールが 青い水を光らせている。
「お祖父ちゃまのおうちよりも、広いね。」
絵里加がはしゃいだ声で言う。
ベッドルームを割り振って、荷物を置くと
「よし、プールに入ろうか。」と智くんが言う。
子供達は大喜びで。
早々に、水着を着て プールに飛び込む。智くんも一緒に。
「何だか 智之が一番、はしゃいでいるみたいね。」とお母様に笑われて。
私が、立派なキッチンを見て、
「これなら、食事も作れますね。」と言うと
「いいの。炊事からは解放よ。」と お母様が言ってくれる。
お兄様と智くんが 子供達とプールに入っている間に、私達は 荷物を広げたりして。
日本の冬が 嘘のような日差しの中、子供達の歓声に微笑む。