「瞳ちゃんお話ししようか」

緊張がわからない様に話かけた

「はい!」

「瞳ちゃんは食べ物は何が好き」

子どもに聞く話だ…
まあとりあえず簡単な質問からだな

「私は…ハンバーグが好きです
新田さんは何が好きですか⁇」

うわ〜質問返し⁇

「僕は…お肉かな」

「お肉⁇
お肉はたくさんあります
豚肉、牛肉、鶏肉…あとは…」

彼女は指を一本づつ折りながら肉の種類を
考えている
ヤバイ…可愛い

「そうだね
牛肉が好きかな」

「ハンバーグにも牛肉が入っています」

ニコニコしてまっすぐに俺を見る彼女に
吸い込まれそうだった

なんかドキドキしている
28歳なのに18歳の子にドキドキとは…
ロリコンか!って徹に突っ込まれそうだ

「私はお花も大好きです」

「なんのお花が好きなのかな⁇」

「お花は全部大好きです」

「そっか〜」

よかった〜俺は花の事はさっぱりだから
突っ込まれたら答えられなかった

「新田さん!来て下さい」

手を繋がれて外に出た

「外に出て大丈夫⁇」

急にどうした⁇
手も繋がれて…

「はい!お花を見に行きます」

花を見に行く⁇
彼女に連れられて外に出た

建物の裏の方に花壇があった

「ここです。」

繋がれた手は離された

「ここにもうすぐチューリップが咲きます
良平くんが大好きなチューリップです」

良平くん⁇誰だ⁇
さっきの紹介ではいなかったはず…
彼女はずっとチューリップを見ている

その時上空を飛行機が飛んでいた
だから何気に

「瞳ちゃん飛行機見えるよ」

空を指さすと急に

「飛行機…飛行機…飛行機…飛行機…」

と言って怯え出した

「瞳ちゃん!どうしたの⁇」

と聞いても

「飛行機…飛行機…飛行機…飛行機…」

と言ってパニックになっていた

俺はどうしたらいいのか
とっさに彼女を抱きしめた
そして髪をゆっくり撫でて呼吸をゆっくり
するように声をかけた
その間も

「飛行機…飛行機…飛行機…飛行機」

と言っていたが…
少しづつ落ち着いてきた
俺は彼女の背中を優しくトントンして気持ち
を落ち着かせた